「わかりやすい統計学」 松原望;9,順位

順位をふる

数字に対する大きさの順番を順位と言う。統計学では1から1、2、3と順位をふり、n個のデータなら最大値の順位をnとする。同順位があるときは平均し、12、13、14.5、14.5、16……のようにする。これをタイ修正という。

順位の研究1 ランクサイズルール

都市の人口規模を順番に並べると、順位が下がるごとに実になめらかに人口の規模が小さくなる。これをランクサイズルールと言う。企業の資本金と順位など他の量的現象にも広く妥当し、その理由やメカニズムが十分に解明されていない。

順位の研究 語の出現頻度

語の出現頻度から、その話者の性向を読みとろうとする方法がある。テキストの内容分析と言われる。
語の長さに癖があることを想定し、長さのスペクトルを分析することをワードスペクトルと言う。シェイクスピアとベーコンの同一人物説があるが、両者のワードスペクトルは異なるので別人だという議論がある。(これは反論も多い)