2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

かんがえちゅう

買い手の最適反応戦略 最も安い値付けをしている販売店における値段を調べ 自分の評価額よりも高ければ買わない 自分の評価額よりも安ければ買う 自分の評価額と等しければどちらでもよい。以下では買わないとする。 これには均衡がある。需要曲線と供給曲線…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 8 市場取引 3

販売店市場 それぞれの売り手iは価格を定める 買い手iは全ての価格()を観察した後で、買うか買わないか決める 買い手は1人づつ順番に買い物をする(前の買い手が買うか諦めるかしたら次の買い手の番となる) 買い手の順番は偶然に決まる(「自然」が決定する。)…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 8 市場取引 2

戦略的取引 商品は一種類で同質 売り手も買い手もn人いる 売り手に仕入れ値の低い方から順に番号をつけ、売り手iの評価額(仕入れ値)はとする 買い手に評価額の高い方から順に番号をつけ、買い手iの評価額はとする 売り手は、番号の若い(つまり仕入れ値が低い…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 8 市場取引

戦略的取引 市場にはプレーヤーが2人いる 商品は一種類のみで、私的財である。 プレーヤー1は商品を一つだけ持っている。 プレイヤー1を売り手(Seller)と呼ぶ。 プレイヤー1は、自分にとっての商品の価値がSだと知っている。 プレーヤー1は商品を持っていな…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 7 公共財 5

メカニズムデザイン 公共財から得られる個人の余剰の総和が公共財の費用を上回るならば、公共財を生産すべきであり、そうでないならば、生産すべきでない。 個人の余剰が個人情報になっているとき、素朴に各個人に公共財生産の是非をたずねて公共財生産の意…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 7 公共財 4

修正 Groves-Clarke メカニズム 修正GCメカニズム 生産するしないに関わらず、もし相手が費用の均等割りよりも高い申告をしているならば、申告額と均等割額の差額が自分の負担金に追加される。 もしなら、プレイヤー1の負担金の追加分はとなる。この負担額は…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 7 公共財 3

(http://wiredvision.jp/blog/kojima/200710/200710272250.htmlの記事も参考になる。) Groves-Clarke メカニズム 評価の申告額を変えることによって、自らの負担金を減らすことができた事に問題があった。正しいインセンティブを与えるには、負担金が申告額…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 7 公共財 2

集団的意思決定とインセンティブ 2人のプレイヤーについて考える。 プレーヤーiにとって、公共財の価値は、公共財生産のための費用をとする。プレーヤーiはまでは支出してもよい。プレイヤーiが受けとる余剰はなので、プレイヤーiにとってなら生産された方が…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 7 公共財

公共財とフリーライダー 消費の排除可能性 経済主体による消費の可能性を排除できるような財の性質 消費の競合性 ある経済主体の消費量の増加が、他の経済主体の消費量を減少させるような財の性質 純粋公共財 排除不可能かつ競合的でない財 私的財 排除可能…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 6オークション 4

入札と談合 談合 複数の業者が示し合わせて、落札する業者や落札価格を事前に決めてしまい、結果的に入札の制度そのものを骨抜きにしてしまうもの。 談合が起きると、資源配分の歪み(税金の無駄遣い、など)が生じる。話し合いそのものは、談合を成立させない…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 6オークション 2

オークションの比較 売り手にとってどのオークションの形式が好ましいだろうか競争入札では、1/2 max(V1,V2)が収益 競売とセカンドプライスオークションでは min(V1,V2)が収益この場合、評価の高い額の方が、評価の低い額の2倍以上のときは競争入札がよく、…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 6オークション

さまざまなオークション 公開入札方式 公開の場所で行われる競り売りであり、入札者(買い手)は相互に提示価格を知ることができる。 イングリッシュ・オークション(English auction) 通常のオークションである。入札する買い手側が価格を釣り上げながら、…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 5,情報とゲーム 4

さきほどの混在型の均衡には、経済的な資源の無駄使いからいって問題がある。労働者が資格をとるために労力を無駄にしている。能力の低い労働者が労力を費やしても、高い給料をもらえばわりにあってしまう所が問題である。 企業の高い方の給与を下げたら(た…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 5,情報とゲーム 3

資格を加味したゲームを考える。 労働者は自分の能力が分かっている(その上で戦略を決める) 低能力者が資格を取ると3単位失う 企業は労働者の能力はわからないが、資格を持っているかどうかはわかる 資格はシグナリングの機能のみを持ち、資格を持っていても…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 5,情報とゲーム 2

シグナリング・ゲーム 企業は労働者に高給4、低給1のいずれかを与えることができる。 労働者の能力の高低は半々の確率で決まる。 労働者の能力が高いとき6生産できるが、労働者の能力が低いとき3しか生産できない。 能力の高い労働者は、「利得が3得られる別…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 5,情報とゲーム

情報の構造 ありえる情報の内容を列挙したもの。 「自然」は戦略を自分の意思で選ばず、確率的に選ぶプレイヤーである。 能力高い人の生産力は6単位 能力高い人の生産力は3単位 給与は能力に関わらず4単位 とする。情報の構造は{{能力高}、{能力低}}右側の節…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 6オークション 3

入札最低価格と最適オークション 「商品が必ず売られるという前提」の無い場合を考える。 商品が売り手にとって価値がないのならば捨て値でも売れた方が得だから、商品は必ず売られるように思える。しかし、実際には最低入札価格を設定し、売れなければ捨て…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 4,交渉ゲーム 3

n段階交渉ゲームの式 数学的機能法を用いる。n=1,n=2のときのゲームは既にとけているので前提とする。nを奇数(最初にオファーするのはプレイヤA)とする。n-1段階までのゲームが既に解けており、そのゲームでの結果が 第1段階でBがをオファーし、それをAが承…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 4,交渉ゲーム 2

n段階の交渉ゲーム 3段階の交渉ゲーム Bは 1 - x3 >= δ(1-δ)の時に承諾し、Aの利得はx3 1 - x3 式変形して δ^2+(1-δ)>= x3のとき承諾されx3に。 δ^2+(1-δ) δ^2+(1-δ)>δ^2より、Aはδ^2+(1-δ)をオファーした方が良い とりあえず結果から δ=0.8のときの結果(5回…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 4,交渉ゲーム

経済的価値創造 余剰の源泉 生産 取引 効率化(無駄を無くす) 最後通帳ゲーム まずAがシェアx1(0〜1)をオファーする。Bは受諾か拒否を選択でき、拒否すると両者の取り分はともに0になる。このときBは、拒否して自分の取り分が0になるよりはマシなので、相手が…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 3 裁量かルールかー展開形表現 4

裁量かルールか 政府は企業に競争力をつけてほしいと思っている。政府(低コスト)>政府(高コスト) 企業は保護してもらいたいと思っている。 低コストで自由競争に生き残れるなら、効率の点から自由参入が望ましいと政府は考えている 高コストで自由競争に生き…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 3 裁量かルールかー展開形表現 3

サブゲーム完全均衡 ナッシュ均衡にも若干の問題点はあるが、バックワードインダクションは同時手番ゲームに使えない。 そこで、両者を組み合わせたような手段がある。 サブゲーム完全均衡 ある戦略の組がサブゲーム完全均衡であるとは、そのゲームのすべて…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 3 裁量かルールかー展開形表現 2

ナッシュ均衡 展開形表現におけるあるプレーヤーの戦略とは、そのプレーヤーのすべての意思決定点において、どの行動をとる(予定か)を列挙したものである。 参入ゲームの戦略形表現 参入企業 参参参不不参不不 既存企業 高価格250,250250,2501500,01500,0 低…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 3 裁量かルールかー展開形表現

バックワードインダクション もし、参入規制があったとしたら、参入企業は常に「不参入」になり、 既存企業は「高価格にすれば1500,低価格にすれば600」なので高価格にするのが筋となる。参入規制が無いとき 既存企業が高価格にしたら、参入企業は「参入なら…

シャッフル

実験 http://d.hatena.ne.jp/KZR/20081203/p2最初の方のアルゴリズムを使ったら分布がどうなるのか3つの要素の場合でやってみた。 [1,2,3]をnaiveにシャフルしたときの分布 値 123 index 09108 19810 2999 たしかに偏りがある。 問題 乱数は定義からして予測…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 2 戦略と均衡

戦略形表現 戦略 選択肢の事 戦略形表現 下のような表による表現 囚人のジレンマ 第2プレイヤー 高価格低価格 第1プレイヤー高価格500,500-8000,6400 低価格6400,-8000-800,-800 チキンゲーム 妻 家事やる家事やらない 夫家事やる2,21,3 家事やらない3,10,0 …

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 1 あるパン屋の話

寡占 独占の時 fixedCost = 8000 marginalCost = 40 volumeOfSales sellingPrice = 520 - 2 * sellingPrice grossProfit sellingPrice = (sellingPrice - marginalCost)* volumeOfSales sellingPrice netProfit sellingPrice = grossProfit sellingPrice - f…

ヤバイ経済学 スティーブンレヴィット スティーブンダブナー 2

統計では高校を別の学校に変えても何か勉強にとっていいことがあるわけではなかった。(シカゴの学校選択制度の抽選より)ECLS(初等教育の横断的研究)によると、初等教育においては学校によって差があることがわかった。試験の点に相関していたもの(親がどんな…

ヤバイ経済学 スティーブンレヴィット スティーブンダブナー 1

経済学はインセンティブの学問であり、インセンティブさえあれば何でも解決できる。インセンティブには基本的に三つある。 経済的 社会的 道徳的 統計からいろんなことがわかる。 シカゴの統一テストでは5%の教師がインチキをしていた。 相撲では八百長が普…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 2 戦略と均衡 3

支配戦略と最適反応 最適反応を辿るとT,Lに達するが、支配戦略はない P2 LCR P1 T3,30,20,0 M2,12,02,0 B0,03,21,3 最適反応を辿る (B,C)からはじめてP2が先手とする(B,C)->(B,R)->(M,R)->(M,L)->(T,L) 支配される戦略を消していく p1.bestReply(L)=T p1.bes…