ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 7 公共財 5
メカニズムデザイン
- 公共財から得られる個人の余剰の総和が公共財の費用を上回るならば、公共財を生産すべきであり、そうでないならば、生産すべきでない。
- 個人の余剰が個人情報になっているとき、素朴に各個人に公共財生産の是非をたずねて公共財生産の意思決定をするのはうまくいかないので正しいインセンティブを与えるような意思決定の手続きを考える必要がある。
- メカニズムデザイン(mechanism design)の問題
- ある主体が自分の目標とする結果を実現するために、決定に必要な個人情報を持っている主体の行動を何らかのインセンティブを与えるメカニズムを使って間接的に操作して自発的に実現させようとする問題
メカニズムデザインの問題の例
- 公共財生産の意思決定の問題
- オークションの形式の決定の問題
- 優秀な人材の採用の問題
- 古典的な市場取引の問題
- 権利・義務の付与の問題