2008-12-05から1日間の記事一覧

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 6オークション 2

オークションの比較 売り手にとってどのオークションの形式が好ましいだろうか競争入札では、1/2 max(V1,V2)が収益 競売とセカンドプライスオークションでは min(V1,V2)が収益この場合、評価の高い額の方が、評価の低い額の2倍以上のときは競争入札がよく、…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 6オークション

さまざまなオークション 公開入札方式 公開の場所で行われる競り売りであり、入札者(買い手)は相互に提示価格を知ることができる。 イングリッシュ・オークション(English auction) 通常のオークションである。入札する買い手側が価格を釣り上げながら、…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 5,情報とゲーム 4

さきほどの混在型の均衡には、経済的な資源の無駄使いからいって問題がある。労働者が資格をとるために労力を無駄にしている。能力の低い労働者が労力を費やしても、高い給料をもらえばわりにあってしまう所が問題である。 企業の高い方の給与を下げたら(た…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 5,情報とゲーム 3

資格を加味したゲームを考える。 労働者は自分の能力が分かっている(その上で戦略を決める) 低能力者が資格を取ると3単位失う 企業は労働者の能力はわからないが、資格を持っているかどうかはわかる 資格はシグナリングの機能のみを持ち、資格を持っていても…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 5,情報とゲーム 2

シグナリング・ゲーム 企業は労働者に高給4、低給1のいずれかを与えることができる。 労働者の能力の高低は半々の確率で決まる。 労働者の能力が高いとき6生産できるが、労働者の能力が低いとき3しか生産できない。 能力の高い労働者は、「利得が3得られる別…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 5,情報とゲーム

情報の構造 ありえる情報の内容を列挙したもの。 「自然」は戦略を自分の意思で選ばず、確率的に選ぶプレイヤーである。 能力高い人の生産力は6単位 能力高い人の生産力は3単位 給与は能力に関わらず4単位 とする。情報の構造は{{能力高}、{能力低}}右側の節…

ミクロ経済学 戦略的アプローチ 梶井厚志 松井彰彦 6オークション 3

入札最低価格と最適オークション 「商品が必ず売られるという前提」の無い場合を考える。 商品が売り手にとって価値がないのならば捨て値でも売れた方が得だから、商品は必ず売られるように思える。しかし、実際には最低入札価格を設定し、売れなければ捨て…