「わかりやすい統計学」 松原望;1,統計学の意義

経済学の有用性

統計学は経済・経営・社会一般の減少や出来事に役に立つ。適切なデータを正しい適切な図、表の形で読者に提供することはマスコミの重要な役割である。

経済学の誤用

マスコミが数字が一人歩きさせることがある。偏差値が特にそうであった。

統計データは正しく接すれば有益なアドバイスが得られる。人が正しい判断をする助けとなる。(医療の例。省略)統計データ自体には何らの判断も含まれない。統計データそのものを科学的情報のように考えることは誤っている。「データは語る」などまともな統計学者ならいわない。

経験と知識

経験・知識の重要性

データを収集して、統計データの他に個別情報を併せれば強い説得力が生まれる。ナイチンゲールは、そのキャラクターにあわせてほとんど統計学者とさえいわれる統計データによる説得の論理を持っていた。

統計の倫理

統計データが何らかの理由で誤っていれば、利用者や受け手がいかに努力しても確かなものは得られない。統計は社会にとってより重要になっていうので、倫理の問題も避けることはできない。ここでの「誤った」とは手続に問題はなくとも実質的に妥当性がないことをいう。

算出手続き統計的に誤りはないが、実感とのズレが問題となっている。しかし実感のようなあいまいなものにあわせて修正するのも問題である。調査品目の選び方は適切ではないのだろう。統計は人間の判断によって決めなくてはならない部分がある。

  • 豊かさ指標

指標の選定に疑問・反発も多くランキングされるが故に数字が独り歩きする可能性がある。