「記憶力を強くする」 池谷裕二 4

記憶力を強くする

年齢に見合った記憶の仕方がある。成長すると語学や運動、丸暗記等は苦手になるが、論理だった記憶能力が発達する。

環境の刺激に敏感になり、対象に興味を持つ事で、神経細胞を増加させLTPを発生させることが脳に良い。

ストレスは記憶に悪いが、避けられないストレスもある。記憶力を鍛えていればストレスが与えるダメージも抑えることができる。(慣れ)

勉強法

関連づけろ。理解して覚えろ。法則性をつかめ。耳の記憶は目の記憶より優秀。想像せよ。説明せよ。

いっきに覚えると記憶が干渉するので無理はしない方がいい。

エビングハウス忘却曲線によると4時間が勝負。復習すると時間は伸びる。復習のスケジュールは1週間後、その2週間後、さらに1ヶ月後……。

睡眠

覚えたその日に六時間以上寝ることがかかせない。
1日6時間勉強するより2日3時間づつ勉強した方が睡眠の効果が得られる。

手続き記憶の力

ある事柄の「理解の仕方」を学習すれば、他の事柄の「理解の仕方」まで上達する。何か一つ得意分野を持つべし。無意識の手続き記憶を鍛えよう。